チラシの裏・・・的な。

チラシの裏にでも書いとけ! と批判されるような内容になるかも、と思い自虐的なブログタイトルにしました(笑)。

廃棄食品横流し問題とデフレ

ここ数日問題になっている、産廃業者ダイコーの廃棄食品横流し事件。報道ステーション
見ていたら、事件の背景にここ数年の弁当価格の下落があるのではないか?という指摘が
あった。ダイコーやみのりフーズを擁護する気などさらさら無いが(それは報道ステーション
同じだろう)、一面の事実ではあろうと思う。


価格500円のコンビニ弁当を考えてみよう。コンビニにおける弁当類のの粗利はだいたい30-
40%くらいである。低めに見積もって30%としよう。すると製造業者の卸値は350円になる。
製造業者の粗利はおそらく50-60%位だろう。ご存じない方は「えっ、そんなに取るの」と思われ
るかも知れないが、さにあらず。そのくらいの粗利がなくては人件費・光熱費・設備の減価償却
等の経費を賄えないのだ。逆に言うと価格に占める製造原価の割合は50%以下に抑えなくては
ならない。ここから500円のコンビニ弁当の製造原価は175円くらいと予想できる。
ではデフレで増えてきた300円位の弁当だとどうなるか。同じ計算だと製造原価105円となる。
原価105円で弁当を作れと言われれば少しでも安い食材を・・・となるのは当然だろう。
勿論、だからと言って小売店や消費者を騙し、犯罪的行為に走るのは許されない。


しかし、最近のコンビニ弁当の価格は少し上がってきているような気はする。今後はこういう問題は減っていくと思いたい。消費者としては購入する商品が価格に見合っているのか、その価格の背景には何があるのかを考えられるようになりたいと思う。
とは言え、たかがコンビニで買い物するのにあれこれ考えたくはないよね(笑)。
その意味で消費者の信頼を裏切ったダイコーやみのりフーズの罪は重い。