地味に重要な「歴史」の問題
国立公文書館が悲鳴を上げている。
歴史資料なのに廃棄!? 国立公文書館 18年度にも満杯
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012302000117.html
国立公文書館の保管能力が限界に来れば、各省庁が保管期限の過ぎた文書を
廃棄してしまう可能性があるらしい。史料価値のある文書を廃棄するなどあっては
いけない話だ。
しかし、この記事を読んで絶望的な気分になった。
>職員は五十人に満たず、米国の約二千七百人や英国の約六百人に比べ
>圧倒的に少ないのが現状だ。
アメリカより少ないのは仕方ない。人口も経済規模もアメリカの方が大きいのだから。
しかし人口約6300万のイギリスの12分の1しか職員がいないというのは問題だろう。
政府が公文書の保管を如何に軽く考えているかという証である。
建物を作って職員を増やす。国立公文書館の増強も立派な財政出動だと思うのだが
どうだろうか。給付金もいいが、こういうところにも予算を付けて欲しいものである。
何より、我々の子孫たちが歴史から学ぶ機会を奪ってはいけないと思う。