チラシの裏・・・的な。

チラシの裏にでも書いとけ! と批判されるような内容になるかも、と思い自虐的なブログタイトルにしました(笑)。

報道は比べると面白い

ニュースというのは報道のされ方で随分印象が変わるというのはよく言われることだが、典型的な例があった。以下はロシアのラブロフ外相へのインタビュー記事である。


毎日新聞
北方領土問題
四島の返還、強硬姿勢を堅持 ロシア外相
http://mainichi.jp/articles/20160413/ddm/002/030/125000c


テレビ朝日
外相「平和条約問題は北方領土とは直接関係ない」
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000072435.html


NHK
ロシア外相 北方四島の帰属問題 交渉続ける姿勢示す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160413/k10010476881000.html


中日新聞共同通信配信)
外相、4島全てが交渉対象 北方領土「帰属明確に」
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016041201002270.html?ref=rank


毎日新聞の記事に"日本や中国などのメディアのインタビューに応じた。"とあるので各社共同で行った同じインタビューに対する記事だと思われる。しかし毎日新聞テレビ朝日の報道だと北方領土を返す気は全くなさそうだが、NHK中日新聞だと交渉に応じてくれそうである。おそらくどちらも正しいのだろう。ラブロフ外相も立場上うかつなことは言えない。しかし欧米からの経済制裁と原油安で苦しい中、日本と何らかの交渉はしたいといったところではないだろうか。それはそれでロシアの足元が見えるようで面白い記事ではあるが、インタビューを聞いた人の感じ方・伝え方でこうも印象が変わるという格好の例になったのは印象的だ。


インターネットのなかった時代は各社の報道を比べるのは大変だったが、今はタブブラウザで並べて比べられるので面白い。技術と時代の進歩に感謝だ。