チラシの裏・・・的な。

チラシの裏にでも書いとけ! と批判されるような内容になるかも、と思い自虐的なブログタイトルにしました(笑)。

外為特会

外国為替資金特別会計、いわゆる外為特会が気になったのは以下の記事を読んだからだ。


衆院解散」のXデーは5月27日!~クルーグマンを緊急招集すれば、それがサインだ
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48105


この記事のテーマは"衆参W選挙"や"消費税増税の延期"がありうるのかどうか?ということである。勿論それらも重要なことで興味ある話題なのだが今回はそれは置いておく。気になったのは次の一文。補正予算の財源の話だ。


安倍官邸幹部は先日、筆者に対して「(その財源は)外為特別会計などいくらでもあります」と、片目を瞑りながら語った。

外為特会にお金があるという。そう言えば高橋洋一氏も同じようなことを書いておられたような気がするが、為替に関するお金なので果たして日本円で持っているのだろうか?ドルで持っているとすると国内で使うためには円に換えなければならない。そうすると円高になってしまうので結局使えないのではないかと思って調べてみた。とりあえずWikipedia(笑)。


外国為替資金特別会計
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%9B%BD%E7%82%BA%E6%9B%BF%E8%B3%87%E9%87%91%E7%89%B9%E5%88%A5%E4%BC%9A%E8%A8%88


平成25年度の資産が128兆円とある。しかしこれだけでは円なのかドルなのか判らない。検索してみると財務省のサイトに外為特会の貸借対照表があるのを見つけた。


平成26年度 外国為替資金 特別会計財務書類
http://www.mof.go.jp/about_mof/mof_budget/special_account/gaitame/gaitame_zaimu2014.pdf


簿記や会計学を学んだわけではないので詳しくは判らないが、判りそうなとこだけでも見てみる。
資産の部で目立つのは有価証券の119兆円だが、これを大量に現金化してしまうと株価暴落になるのであまり使えそうにない。
直ぐに使えそうなのは現金・預金の内の円貨預け金10兆円だろう。しかしこれとて残高を0にするわけにはいくまい。株価に影響を与えない範囲で有価証券を現金化する分と合わせて5〜10兆円くらいが引き出せる限界ではないのかと推測する。


補正予算の財源としては充分かも知れないが、"お金はある"と安心できる金額ではないような気がする。しかし、外為特会以外にもこういうお金がいくつかあるのかも知れない。ま、インフレ目標の達成が程遠い今なら国債発行すればいいと思っているので、さほど心配はしてないのだけどね(笑)。