一票の格差と地方の意見
全国知事会議が採択した参議院選の合区の解消を求める決議に、大阪の松井知事が異論を唱えている。
合区解消決議「あり得ない」 松井大阪知事が知事会議の採択批判
http://www.sankei.com/west/news/160729/wst1607290047-n1.html
一票の格差が大きすぎると不公平だというのは分かる。しかしそれを言い過ぎると地方切り捨てになってしまう。国政において、都市部の意見ばかり反映されて地方の意見が見捨てられるというのは、地方在住民としては面白くない。
もちろん、国会は国政を議論する場であって地方の事は地方自治体で考えるべきだという考えもあるだろう。しかし、それでは限界があるから、おおさか維新は国政に打って出たのではなかったか。
一票の格差を厳密に問題にするなら、選挙区をなくして全て比例代表にするしかあるまい。しかしそれでは国民の意見を幅広く捉えられないだろう。民主主義が完璧などとは思っていないので修正・改善は必要だろうが、その視点が一票の格差だけでは、また新たな軋轢を生むだろう。